「九州よかど市」は、鹿児島県大隅半島をはじめ、九州でつくられる優れた農家の有機農産物の普及活動と販売を行っています。
鹿児島県大隅半島は、全国的にみても農作物をつくるのに恵まれた土壌、自然環境に恵まれた全国屈指の高品質な生産高を誇ります。

大隅半島には、まだまだ美しい田園風景が広範囲に残っていますが、山間の村では農業離れ、耕作放棄地が増え、
このままでは国内でも少ない「美しい山里の田園風景」が消え去るのも時間の問題です。
今や村の農家の平均年齢は70代後半です。
後継者もいないため、これまで農業を続け日本の山里の景観づくりにも一石を投じてきた農家の方々が、
一人、二人、と今年限りで農業から撤退しています。
昔ながらの伝承技術で、苦労して農作物をつくっても農家が手にする現金は少なく、
昭和時代からほとんど変わっていないのが実情です。
これは大隅半島だけでなく、九州各地でも同様の問題が起きています。

現役の農家の方々皆さんが口を揃えて言うことは、
「作った農産物の売り先があり、 正当な価格で取引されるのであれば、まだまだ頑張れる、畑、田んぼの面積も増やせる」
ということです。

まず深刻な農業離れや耕作放棄地の対策として、農作物をこれまで取引されている値段よりも断然高く仕入れ、
販売方法も農家の方と共有し、市場の適正価格で販売。
それを九州中に広げていくことで、来年も農業を続けていくためのきっかけづくりに、
そして、若い人が胸を張って就農することに誇りを持てる環境を作ることを目指しています。

また、「なるべく自然のまま摂る」食生活が困難な現代、少しでも体にやさしいもの、
安心して子ども達が食べられるものをテーマに、健やかな「食」について意識し考えるきっかけとなれば幸いです。

「九州よかど市」では、九州の農産物の普及活動として、消費者と農家の架け橋を担い、表に出ることの無い生産者と農産物・日本伝統加工食品にスポットをあて、消費者の方々に、農家のつくる日本伝統の農産物の味、農業の存在意義、重要性をお伝えしていきます。